当社グループの成長ポテンシャル最大化に向けた新たな挑戦を開始

 当社は、2023年5月に公表のとおり、エンタープライズ事業及びエンターテインメント事業それぞれの成長ポテンシャルの最大化を目指し、エンタープライズ事業の中核子会社である株式会社AGEST(以下、「AGEST」)の株式分配型スピンオフ及び上場(以下、「スピンオフ上場」)の準備を開始いたしました。エンタープライズ事業においては、AGESTで、独自の本社機能の構築や本社移転、グループ組織再編等、スピンオフ上場の準備を着実に進めるとともに、開発の上流工程から品質を支える“シフトレフト”に対応した高付加価値型ソリューション”QA for Development”の確立に向けたサービス拡充やLOGIGEAR CORPORATIONをはじめとする海外グループ会社との連携強化に向けた取り組みを推進することで、高成長の継続に努めてまいりました。また、エンターテインメント事業においては、スペインのゲームローカライゼーション企業であるLocalsoft, S.L.と戦略的業務提携を締結し、これまで当社がリーチできていなかった欧州や中東といった新たな地域におけるサービス提供力を強化するとともに、株式会社ロゼッタと共同で生成AIを活用したゲーム向け翻訳エンジンの開発を開始するなど、安定成長フェーズから成長軌道への転換に向けた取り組みを加速いたしました。

 その一方、当第2四半期連結累計期間の業績については、売上高18,669百万円(前年同期比106.3%)、営業利益729百万円(前年同期比53.2%)、親会社株主に帰属する当期純損失436百万円と、厳しいものとなりました。これは、エンターテインメント事業において、前期絶好調だった国内デバッグの反動や、中国ゲーム市場での新型コロナウイルス(以下、「コロナ」)及びゲーム規制の余波の影響を受けたことに加え、エンタープライズ事業においても、海外子会社でのコロナ禍以降の回復遅れによる収益性の悪化及びこれに伴う子会社ののれん等の減損を行ったことによるものです。この上期の実績を受け、通期連結業績予想を下方修正いたしましたが、上期に膿は出し切っており、下期については半期として過去最高の売上高・営業利益の更新を目指すなど、増収増益トレンドへ回復させることができると考えています。

 このように、短期的には厳しい業績となり、株主の皆様にご心配をおかけし大変心苦しく思っておりますが、長期的な目線で見たときには、今我々が成長に向けてまいた種を確実に花開かせることができると自信を持っておりますし、それが実現できるよう、経営陣含めグループ一丸となって取り組んでまいります。

 株主の皆様におかれましては、中長期的な成長にご期待いただき、引き続き変わらぬご支援をいただけますと幸いです。

2023年11月9日
代表取締役社長 CEO 二宮 康真