コア事業であるゲームデバッグ及びQAソリューションが好調に推移
通期計画達成に向け順調にスタート

当社では以前からお伝えしておりますとおり、専門性の追求とスピード経営による企業価値の最大化を目的に、連結子会社である株式会社AGESTの株式分配型スピンオフ及び上場を目指しており、その実現に向けた準備を着実に進めております。昨年より、DHグループ事業、AGESTグループ事業それぞれ独立した2グループ経営をスタートし、各事業の専門領域に対する経営フォーカスを高め、独自の成長戦略を強力に推進しております。
当第1四半期連結累計期間のDHグループ事業においては、Nintendo Switch 2の発売を追い風に国内デバッグ事業で四半期過去最高売上高を更新することができました。これは、需要拡大を見越し前期末からいち早く新型ハード専用テスト機材を600台以上調達するとともに、テストセンターであるLab.の増床等を通じた受注キャパシティ拡大に努めるなど、案件獲得に向け準備してきた成果だと考えております。また、注力事業であるグローバル及びその他においては、2025年2月に9言語フルローンチした独自のAI翻訳エンジン”ella”を活用した翻訳サービスにおいて、100万文字を超える大型案件の獲得が進むなど、さらなる成長に向けた手ごたえを感じています。特に、この翻訳については、クライアントから依頼される案件の約半数が複数言語への翻訳(※)となるなど確実にニーズが増加しており、「多言語同時×スピード×安定の翻訳品質」を実現する”ella”は、グローバル化するゲームの世界同時発売を支援する、非常に強い武器になると考えております。
一方、AGESTグループ事業においては、エンジニアや技術に対する成長投資を積極化しています。エンジニアについては、これまでAGESTグループで築いてきた企業ブランドや多様な採用チャネルの構築等が奏功し、当第1四半期に国内で60名のテストエンジニアを採用するなど、採用マーケットがタイトななか確実にエンジニアを増加することができました。また、技術力の面では、独自のAIテストツールである「TFACT(ティファクト)」β版が既にクライアントから多くの引き合いをいただいており、2025年9月の本格ローンチに向けブラッシュアップを進めております。また、電気通信大学及び国立情報学研究所との共同研究により開発した、画像認識モデルの信頼性を高める新技術「AdaSniper」の特許出願を進めるなど、テスト専門家ならではの技術力向上に努めてまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は、2024年12月にノンコア事業の子会社を売却した影響が大きく9,380百万円(前年同期比4.6%減)となりましたが、国内デバッグや国内QAソリューション等のコア事業が伸長したことにより、本子会社売却の影響を除くと前年同期比6.4%増収を達成するなど、順調なスタートを切ることができました。一方、利益面では、収益性の高い国内デバッグの増収の影響や、AGESTグループ事業における利益体質への転換等により、707百万円(前年同期比139.2%増)と大幅増益を達成いたしました。
当第1四半期は、会社計画に対しても両事業ともにセグメント利益ベースで上振れて進捗しており、第2四半期以降も、それぞれの事業において成長に向けた取り組みを確実に推進することで、通期計画達成を目指してまいります。
株主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
※26/3期1Qに受注した翻訳案件のうち、日本語から複数言語に翻訳した案件の比率
2025年8月7日
代表取締役社長 CEO
筑紫 敏矢