デバッグが成長をけん引し、3Q累計期間として過去最高益を更新
通期計画に対しても順調に進捗し、営業利益は計画上振れを目指す

当期は、Nintendo Switch 2の発売を機にコンソールゲーム市場が好転し、ゲームデバッグの需要が急増しております。当社ではこのような需要増加を見越し、前期末から600台を超えるNintendo Switch 2専用テスト機材を整備するとともに、テスター人材の採用・育成強化や拠点間の垣根を越えたリソース共有等を通じ、クライアントのニーズに合わせた柔軟かつ機動的なオペレーションに全社一丸となって取り組んでまいりました。その努力の甲斐もあり、想定以上に新規案件を獲得することができ、デバッグの四半期売上高は史上初となる40億円を達成するなど非常に好調に推移し、グループ全体の成長をけん引いたしました。また、エンタープライズ領域においても、企業におけるIT投資拡大等を背景に好調な市場環境を追い風に、QAソリューションの新規案件を着実に獲得いたしました。
当第3四半期連結累計期間の売上高は、前期3Qに売却した子会社である株式会社アイデンティティーの連結除外の影響があったため、29,087百万円(前年同期比4.4%減)となりましたが、先ほどお伝えしたとおり、両事業ともにゲームデバッグやQAソリューションというコア事業での成長を実現したことから、本子会社連結除外の影響を除く実質ベースでは前年同期比6.5%増の増収を達成いたしました。一方、利益面では、収益性の高いゲームデバッグの伸長やAGESTグループ事業で前期から行っている海外事業の構造改革等の効果により、営業利益2,341百万円(前年同期比27.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,422百万円(前年同期比3.8%増)と、いずれも3Q累計期間として過去最高を更新することができました。通期計画に対する進捗率も、売上高は73.2%、営業利益は88.7%と順調に進捗しており、4Qも引き続き堅調な需要を背景に着実に案件を獲得することにより、営業利益は通期計画上振れを目指してまいります。
当社では、以前からお伝えしておりますとおり、連結子会社である株式会社AGESTの株式分配型スピンオフ及び上場の準備を進めており、現在、事実上2つの独立した企業グループ経営を行っております。DHグループでは、“エンターテインメント業界におけるグローバル・クオリティ・パートナー”として世界市場で戦える企業へと成長すべく、タイにローカライズ専門子会社を新設し、また、カナダにあるゲームデバッグの中堅企業の買収、さらには翻訳分野において米国企業との戦略的資本業務提携によるソリューション強化・拡充といった戦略的投資を加速することで、事業領域をサービス軸と地域軸で着実に拡大しております。また、AGESTグループにおいては、“エンタープライズシステムの「品質」を先端技術で支えるAI時代のAIテスト企業”への進化を目指し、独自のAIテスト管理ツール”TFACT”のSaaS版や、独自の純国産SBOM(Software Bill of Materials)管理ツールを当期新たにローンチするなど、“エンジニア数”に依存しない新たな収益モデルの確立に向け大きく前進しております。
今後も当社グループでは、両事業それぞれの専門性を追求した独自の成長戦略を推進することで、企業価値の最大化に努めてまいりますので、株主の皆様におかれましては、今後の当社グループにご期待いただき、引き続き変わらぬご支援をいただけますと幸いです。
2026年2月5日
代表取締役社長 CEO
筑紫 敏矢
